【2日目】丹沢表尾根・一泊縦走 – 単独

7月18日。丹沢一泊縦走・二日目。

1日目はこちら> 【1日目】丹沢表尾根・一泊縦走 – 単独

昨晩、星をみるために起き出してからしばらくは眠りにつけなかったのですが、いつの間にか寝ていたようです。窓の外が明るくなってきたのと、まわりの宿泊客の方がガサゴソしだしたことで目が覚めました。

時刻は4時。ちょうど空が明るんでくる時間です。すぐに起きて、荷物を全てザックに詰め込み、日の出を見るために外へ。ちなみに、起き上がるとき天井が低いのを忘れていて、思いっきり頭をぶつけました。

日の出

外へ出ると、西には富士山、東には明るみはじめた空。夏なのに、まるで冬のように澄んだ空気です。

そして、この日、塔ノ岳から見た富士山は雲海に浮かぶ富士山でした。これだけ澄んだ空気に、山荘の方いわく、夏にこれだけ澄んだ景色ときれいな雲海はそうそう見られないとのこと。

しばらく見とれていると、日の出がはじまりました。

空が真っ赤に染まっていきます。富士山からご来光を見ているひとたちは、僕たち越しにこの日の出を見ているのでしょうか。

日が出ると、富士山も赤く染まります。雲海に、赤富士。本当にきれいです。

そんな景色を見ながら、朝ごはん。たまごスープと五目ごはん。

食べ終わるころには、すっかり日も出て、夜が、朝になりました。ずっと景色を見ていたい衝動に駆られましたが、暑くなるまえに出発します。

出発。蛭ヶ岳へ。

5時半。山荘の方に挨拶をして、いざ。今日は体調もそれなりによさそうなので、思い切って丹沢山を経由して蛭ヶ岳まで向かいます。

丹沢山へは何度か行っていますが、蛭ヶ岳に登るのはまだ今日で2回目。しかも前回、こちら側へは降りただけで登りは未経験なので、どうなることか・・・と思いながら、塔ノ岳から丹沢山への縦走路を歩きます。

塔ノ岳→丹沢山

この縦走路は、非常に眺めがよく、山脈や沢の景色がきれいで大好きです。この季節になると、青々として冬とはまた違った趣ですね。

富士山の前にひろがっていた雲海も、日が昇ってしばらくすると霧散していきました。

涼しいせいか、水のペースに気をつけているせいか、昨日よりは楽に歩けました。丹沢山までは1時間で到着。

丹沢山→鬼ヶ岩→蛭ヶ岳

丹沢山の山頂で少し休憩を挟み、すぐに蛭ヶ岳へ向かいます。

1時間半ほど歩くと、鬼ヶ岩へ到着。ここまでくれば蛭ヶ岳まであと少しです。

蛭ヶ岳到着

鬼ヶ岩から30分ほどで、蛭ヶ岳に到着。前回きたときは展望がありませんでしたが、今日は絶景!富士山もよく見えます。

山頂には同じく泊まりでいらっしゃった方が数グループほど。ここまで来るころにはちょっと体力にかげりが見えてきました。やはりまだ万全ではないようです。

念のため、蛭ヶ岳では30分近い大休止を挟みます。このまま主脈をたどり西丹沢自然教室まで移動するか、塔ノ岳に戻るか、少し悩みますが、体力の状況を考えるに歩きなれた道で下山したほうがいいと判断。再び来た道を取って返します。

ふたたび塔ノ岳を目指して

装備を軽くするためにあまり水を積まなかった・・・というのもあるのですが、とにかく水の消費量が早く、蛭ヶ岳を出てしばらくするころには水が尽きかけていました。

そこで、蛭に向かう途中、不動の峰のふもとに水場の看板があったことを思い出し、ちょっとメインの道を外れて、水場へ向かってみました。

道はかなりの悪路。あまり人が通っていないことが伺えます。苦労しながら3分~5分ほど下ってみると・・・

不動の峰の近くにある水場へ、水を補給しにいこうとしたら、地すべりが起きていてこれ以上進めなかった。

完全に、がけ崩れで登山道が落ちていました・・・。

恐らく慎重に下ればいけないこともないのですが、もう体力的にはかなり余裕がない状態ですし、登りは下りよりはるかに難しいと思うので、残念ながら水はあきらめて、下ってきた悪路を戻りました。15分のロスは痛いです。

気を取り直して、丹沢山へ、そして塔ノ岳へと向かいますが、体力は既に限界に近いです。一日前のようにバテがひどく、つられて足もどんどん痛くなります。普段休憩を挟まないで歩けるような道も、時には30分近い休憩を挟みながら、ゆっくりゆっくり歩いていきます。これが慣れない道だったら・・・と思うとゾッとします。

大倉尾根から下山

想像以上に辛い大仕事でした。・・・書いている今も、実はそれほど正確に思い出すことは出来ないのですが、もう弱音しか出てこないし、登りの人よりも苦しそうに歩いていたと思います。すいすい歩く人が恨めしくなるほどでした。

休んでいるときも「しばらく夏山は絶対こない!もう山登りもいやだ!」なんて思ってしまいつつ(翌週また同じ山に登るわけですが)、なんとか3時間かけて下山しました。時間だけ見ても、明らかに登りよりかかっていますが、無事下山できればなによりでしょう。

ということで、はじめての一泊縦走は、無事下山にて終了しました。真昼間でしたが青空には月が浮かんでいます。下山後には、ずっと飲みたかったコーラ。歩く苦しみから、暑さから、山特有の不自由感から開放された喜びが、いつもの何倍にもなっておそってきます。

夏場のスタミナ管理、水の補給ペース、一泊縦走のよしあし・・・などなど、色々勉強になった点や課題点はありましたが、以前の主脈縦走の経験が生きたため、体調が崩れてからも比較的冷静にこなすことは出来た気がします。

もう夏場の縦走は懲り懲りですが、いまが既にそうであるように、きっとこの苦しみも忘れ、また向かってしまうことでしょう。

なによりも、あの星空と、日の出の光景が忘れられなくて。

2日分の文章にお付き合い下さいありがとうございました。おつかれさまでした。

【1日目】丹沢表尾根・一泊縦走 – 単独

7月17日。朝早起きしたら快晴だったので、兼ねてよりやってみたかった「丹沢塔ノ岳に泊まる、一泊縦走」をしてきました。

色々な要因が重なり、かなり辛い縦走になりましたが、この縦走で得た景色と経験は、しばらくの間忘れられそうもないものになりました。

丹沢へ

土曜日の朝。7時頃に自宅を出て、快晴の空を車窓から眺めながら小田急線で秦野へ。途中、乗り間違えに気づいて知らない駅で下車して引き返し。乗り換えで降りた駅から見た空がきれいだったので一枚撮影。

電車に乗り間違えて、戻るために降りた駅。なんか夏っぽい!

登りはじめ

初日のスケジュールは、丹沢で人気の表尾根縦走コース。ただし、ヤビツ峠からではなく、それより手前の蓑毛から歩きます。11時頃に蓑毛に到着し、これから登る山を眺めると、山頂付近はガスっている様子。案の定、登りはじめてしばらくすると、ほぼ霧の中になってきました。

蓑毛→ヤビツの道は歩きなれた道ですが、なぜかこの日はかなり息が切れる。暑さのせいか、天候で気が滅入っているのか、荷物の重さか・・・。なんとか蓑毛からヤビツまで1時間で辿り着くものの、残りの体力と距離を照らし合わせると、このあとが若干不安。

体調が悪くなると気持ちもネガティブになるもので、「早く到着しないと山荘に迷惑が・・・」とか「もし尾根道で雷が鳴ったら・・・」とか考え、どんどん思考が暗い方向へ追い詰められていきます。それでも、ヤビツ縦走は3度目。今までも恵まれた天候ではなかったので、その経験だけを支えに、ひたすら歩きます。

とにかくバテるバテる。今まで小走りで軽快に歩けたルートも、息切れしながら、休みながら、痛い足をさすりながら歩きます。本当になんだったんでしょう。今でもわかりません。恐らく水分補給のペースが悪かったのが一番の原因だとは思うのですが・・・。

ひと時の晴れ間

そんな感じで、ネガティブな気持ちと体調と戦いながら2時間ほど歩き、ようやく中間地点である烏尾山の頂上に差し掛かってきました。頂上に続く木のトンネルをくぐった瞬間、出迎えられるかのように、そらが一気に晴れました。

そして、景色。相模湾。そして山と海に挟まれた町並み。空と雲。そして鳶がその景色のなかをゆっくり飛んでいく。という、今までモニタ越しでしか見たことがなかったような、色々なものが詰まった景色。

烏尾山に到着した途端、つかの間の快晴に!

休憩を兼ねて景色をしばらく眺め、再び歩き始めます。休んだせいか、天気が晴れたから気持ちが晴れたのか、しばらくは軽い気持ちと足取りで歩けたのですが、また30分ほど歩くと景色は霧のなか。気持ちも体力もつられて下降。

正念場

蓑毛から歩きはじめて4時間、難所の鎖場を越えたころになると、体力も、足の痛みも、もう限界。痛くてつらくて、息を整えるのにも時間がかかるように。一度腰を下ろすとしばらく立てません。

難所の鎖場。今回はバテてバランス感覚が怪しかったのでいつも以上に慎重に。

そのうち、「展望もないし、星も見れないだろう。もう帰ろう。」とか「ここの非難小屋で一晩越そう」とか「電波が入るうちに山荘キャンセルしなくちゃ」とか「エスケープルートを取るとしたらどれぐらいかな」とか「もう夏の登山はいいや・・・」とか・・・本格的な諦めモードが顔を覗かせます。

ここで思い出したのは、前回主脈縦走をしたときに編み出した「自分を罵倒する」という気合の入れ方。「主脈はあんだけ歩けたのに今日はこんなもんか?」「前回来たときは楽勝だったじゃねーか」「これぐらい歩けないなら山登ってるとか言うなバーカ」とか、自分を罵りながら、砂だらけの道に腰を下ろし、足をさすり、時計とにらみ合い、登りはじめて5時間半の16時30分に、なんとか塔ノ岳に辿り着きました。

塔ノ岳山頂・尊仏山荘到着。

残念ながら、塔ノ岳山頂も展望はなし。

でも、ここまで辿り着けた達成感と、はじめての山小屋泊が出来そうだから、景色は今度でいいか・・・と言い聞かせながら、塔ノ岳山頂の尊仏山荘にチェックイン。

もうバテバテで食欲がゼロだったのと、非常食を少し大目に持っていたので、今回の宿泊は素泊まりにしてもらいました。夕食のカレー食べたかった・・・。

一休みして落ち着いたら、水を補充するために、山頂から5分ほど下ったことにある水場に湧水を汲みに行ってきました。水を汲み終わって、景色を振り返ると・・・。いつのまにか雲が晴れて、日の入りがはじまっていました。

日の入りと夜の景色

景色を見ながら山頂に戻ると、ほかの宿泊客の方も、山荘の方も、みんな屋内から出てきて日の入りを眺めていました。

このときはじめて知りました。山で見る景色は、そこにいたる過程とか、今まで登ってきた思いとか、そういうバックボーンがあるから特別に見えるんだと。

この日、何度も引き返そうと思ったこととか、足が痛くて本当につらかったこととか、今まで歩けていた道に苦労した悔しさとか、今まで何度も塔ノ岳に登ってその度に色々なことを勉強したこととか、そういう今までのものをすべて考えながら、景色を眺めました。

ほんとうにすばらしかった。

日が沈んでからも1時間ぐらい景色を前に立ち尽くしている間に、外は真っ暗に。

星は期待していたほど見えませんでしたが、もうちょっと深い時間に空の雲が晴れることを期待しつつ、富士登山客のライトの行列と、パノラマの大夜景をしばらく眺め、8時半ごろに就寝。はじめての山荘泊は、思った以上の快適さと山頂の涼しさも相まって、意外とすんなり寝付けました。

深夜、念願の星空。

深夜。

ふと目が覚めたので、こっそりと山荘を抜け出して外へ。空を見上げると、期待通りの満天の星空でした。

デネブ、アルタイル、ベガ。夏の大三角形に、アルクトゥールス、アンタレス。カシオペアにアンドロメダにペガスス。その他知らない星や結びきれない無数に星に流れ星。ずっと僕が見てみたかった光景でした。

そもそも、登山をはじめたきっかけは、この星空を見るための天体観測の一環。いまや動機が逆になっていますが、去年からの念願がようやく達成されました。

「山に登って、その日一番感動したものは写真に残さない」という僕のポリシーにより、星空の写真はありません。でも、この日再び眠りにつくときに目を閉じると、瞼の裏にはしっかりと景色が焼きついていました。それは今も同じです。

そんなかけがえのない、今までの山行でもっとも感動した景色によって一日目を終え、二日目へと続きます。

山ではなくてヨーヨーバーに行ってきました。

突然ですが、山じゃなくてヨーヨーの話をします。他に書くところもないので(笑)

ヨーヨーバーとはなんぞ。

ヨーヨーバーとは、月に1度渋谷のダイニングバーで開催されるイベントでして、ご飯を食べたりお酒を飲んだりしつつ、ヨーヨーで遊んでみようぜ!的なイベントでございます。

Yo-Yo- Bar

http://yoyobar.jp/

さて、このイベントなんですが、何が凄いってヨーヨー世界チャンピオンのブラックさんという方が、手取り足取りヨーヨーを教えてくれることなんです。

ヨーヨー世界チャンピオン BLACK(ブラック) Official Website

http://www.officeblack.com/

これは凄いことです。街中にカメハウスがあって、フラッと入ったら亀仙人にかめはめ波教えてもらえるぐらい凄いことです。なかなか体験出来ることじゃないです。ましてやヨーヨーを少しやっている人であれば、皆さんブラックさんの動画を参考にしてトリックの練習をするわけですから!

行ってきて、練習してきた。

ということで、昨日6月18日に、念願のヨーヨーバーに行ってきました。

お店の場所は少し分かりづらいところにありましたが、慣れてみると、渋谷駅からも表参道からもアクセスしやすそうな場所です。


大きな地図で見る

STARTの19:30に着いたら、ちょうど初めての人用のワークショップが開催されていました。

このコーナーでは、ヨーヨーの紐のつけ方や、初歩トリックを教えてもらえます。

ヨーヨーは初心者にピッタリの機種を貸してもらえます。ブレインという機種ですね。僕も昔お世話になりました。

グラビティ・プル(いわゆる、ヨーヨーを上下に行ったり来たりさせるアレ)や、ロングスリーパー(ヨーヨーを下に投げて、空転させる技)や、ウォークザドッグ(犬の散歩)など、基礎的な部分は、初心者の方含め、皆さんすぐ出来るようになっていました。

ここで周りを眺めてみて気付きましたが、大体技術のグループは4種類ぐらいな感じでした。

  1. 今日はじめてヨーヨー触るよ!っていう初心者の方、20%ぐらい。
  2. 前回ヨーヨーバーに来た!あるいは一度触ったことがあって、スリープは出来るよ!35%ぐらい。
  3. ハイパーヨーヨー世代だよ!今スーパーレベル・ハイパーレベルの技を練習中だよ!25%ぐらい。
  4. いわゆるハイパーヨーヨーのトリックは大体出来るよ!20%ぐらい。

というような感じです、1~2が初心者の方ということになると思うので、全体比率としては初心者の方が多く、はじめての方もすごく取り付きやすそうなイベントでした。

お一人でいらっしゃっている方も多かったですが、なんとなくヨーヨーの技を教え合ううちに仲良くなれるので、居場所に困るなんてことはなさそうです。ブラックさんはじめスタッフの方々も、皆さん丁寧に教えてくれます。

ちょっと複雑なトリックへ

基礎的な技が出来るようになると、ブラックさんが次のテクニック「ブランコ」を教えてくれます。当然会場はブランコの練習大会と化す感じで、面白い光景でした。

出来るようになった人は、未だ出来ない方を教える!みたいな感じで進行していきます。もうこの辺になってくると、周辺の方とヨーヨー以外のお話もしつつヨーヨーをするような光景もチラホラ。

ブランコも出来るようになった方は、周りにいる上級者の方から、より難しいトリックを教えてもらえます。

この日は、ブレインツイスターが大ブームでした。なかなか難しいトリックなのでコツを掴むまでに時間はかかると思うのですが、がんばって練習して、イベント中に習得された方もいらっしゃいました。うらやましい。

ブラックさんの演技

イベントが一段落したところで、念願のブラックさんの演技が見られます。もちろん客席とステージの距離は超近いです。ヨーヨーが届くぐらいの距離!

最初はルーピング系トリック、当たり前ですけど怖いぐらい上手い。正確性と美しさが違います。間近で見てもレベルが違いすぎて参考にならないほどのすごさ(笑)

続いて、ヨーヨーをバインド式のものに変えて、ストリング系。まぁもういわずもがな美しいですよね。ヨーヨーが身体に吸い付いているみたい。速さも凄い速さです。手元で何をやっているのかわからないぐらいの驚異的なスピード。

僕なんかはヨーヨーを見ながら、ゆっくりやらないと上手くトリックが成功しないのですが、ブラックさんは客席を見たりしつつ演技をしているので、もはや身体そのものなんじゃないかという疑いが・・・。

DSC_7035

途中、別の方と入れ替わり、その方のオフストリングの演技も!はじめて生で見ましたが、1Aのトリック以上に何やっているのかわかりません!なんでヨーヨー本体と紐がくっついていないのに飛んでいっちゃったりしないの!とか思いながら見ていました。

そして最後のシメは再びブラックさん。もう色々な技がヤバイ。でも近くで見ると、半分ぐらいの技は何をやっているのか目で追えて、参考になります。個人的にブラックさんといえばこれ!と勝手に思っている、いわゆる「ジャイロ」(ジャイロスコーピックフロップここの動画の0:21ぐらいのVer)のトリックも間近で見ることが出来ました。直前にコツを教えてもらっていたのですが、それを意識して演技見てみると、おお確かにその通りだ・・・ということが観察出来て非常に有意義でした。

イベント終了!

ブラックさんの演技を持って、今回のイベントは終了!・・・なんですが、イベントが終わったあとも、普通にお店に残ってお食事をしたりしながらヨーヨーしてもいいよ。とのこと。

自分のヨーヨーを持っている人たちは、取り出してトリックを教えあったりしています。

会場には愛知県にあるヨーヨーショップ「リワインド」さんが出張販売にいらっしゃっており、その場でヨーヨーを買うことも出来ました。

僕もヨーヨー買っちゃいました。フルメタルの「ジャガーノート」という機種です。

ジャガーノート

スタッフの方が持っているものや、お店のサンプルを試投させてもらいましたが、やはりフルメタルは全然違う・・・!今まで、いつ金属リムからフルメタルに移行しようか悩んでいたものがすべて吹っ飛んで、一瞬で購入判断に至りました。

さよならダークマジック!こんにちはジャガーノート!もうこれで道具のせいに出来なくなりました・・・。

ヨーヨーも買ったし!ブラックさんに親切丁寧にトリックを教えていただけたし・・・!ということで、周りの皆様にご挨拶をして退店。帰りに、同じく会場にいらっしゃっていた カイ さんたちと打ち上げをしつつ帰宅しました。

ヨーヨーバーはオススメすぎる。

このイベントは兎に角面白いです!僕のように、ヨーヨーがいまいち上手く出来なくて行き詰まっている人や、「なんか最近流行ってるよね、ちょっと初めてみたい」という人、「昔少しだけやったことがある!」という人、どなたでも楽しく参加出来るイベントだと思います。イベント自体は無料で、食事・飲み物代しかかからないので、毎週開催されていたら毎週行きたいぐらい。

実際は、月に1度の開催だそうですので、興味がある方は公式サイトをチェックするといいと思います!

あまりに楽しすぎて写真撮るの忘れた。デジイチ持っていたのに。間抜けでした・・・。

ブラックさんはじめとするスタッフの皆さん、現場で遊んでくださった方々、皆様ありがとうございました。

また来月も行きたいと思います。

大山トレッキング – 6名

当ブログで集まった6名で、大山に登ってきました。

なんというか、非常に楽しかったのですが波乱が多い登山になりました(笑)。ちょっと長いので章を分けてみます。

1.いざ大山

梅雨入り前ギリギリということで、なんとか晴れ間に滑り込んだ形になりました。単独で行くときは雨でも晴れでも構いませんが、やはりみんなで登るときは晴れているに限りますね。

夏時間であることも考え、ちょっと遅めの10時半ごろの取り付きを目標にして、目指すは神奈川県大山。

伊勢原駅に無事集合して、いざ!・・・というわけには行かず、1名が約2時間ほど遅れることになり、少し時間を遅らせどこかで合流する必要が出てきました。朝から頭をフル回転して、どうやったらどこで合流出来るかを計算。結果、バスを一本遅らせたうえで、後発の方にはケーブルカーで下社まで来ていただくことに。先発となる5名は、少し遅めの11時ごろ取り付きを開始し、ゆっくりと下社を目指すことに。

2.下社へ。

現時点では女性2名、男性3名ということで、女坂チームと男坂チームに別れて登ることに。

僕と初心者の女性2名は女坂を。経験者である残り男性2名は男坂を。男坂を登った2名いわく「結構体力が要る!」とのことでしたが、結果、我々女坂チームより早かったのはさすがです。

女坂チームが登りはじめて数分、1名の女性の方が激しく息を切らせ、これ以上が難しい・・・ということになり、とりあえず、その方だけは下社までケーブルカーで向かうことに。

残された女坂チーム2名はゆっくりゆっくり登り、特に無理もなく50分ほどで下社へ到着。男坂チーム、ケーブルカー1名と合流しました。

3.下社でメンバー集合。そして。

5名全員が下社へ集合したところで、残り1名の到着をしばらく待つことに。30分ほど、風景を眺めたり地図を確認したりしながら待機。
ちょうど正午ごろに最後の1名が合流し、ようやくメンバーが勢ぞろいということに。
ここで、女坂が登れず、ケーブルカーで下社まで来た1名の方について、本人も含めメンバーで検討。CLとして彼女のピークアタックはタイム的にも体力的にも厳しいと判断し、彼女の同意を得たうえで、ケーブルカーで下山して頂き、体調を整えてまたご参加頂くことに。残りの5名で山頂を目指します。

4.山頂へ。

山頂へは、富士見台とヤビツ分岐を通るルートから取り付くことに。男3名はもとより、女性2名も初心者・ブランク有とは思えない登りっぷりで、予定より30分早い1時間半足らずで山頂に到着しました。
今年の冬に雪降りすさぶ中ひとりで来たときとも、先月末に霧雨のなかヤビツから登ってきたときとも、どちらとも違い、この日の大山は快晴かつ初夏の雰囲気に溢れていました。
山頂からの景色も、3度目にしてようやく拝めることに・・・。少しガスっておりましたが、街がダイナミックに見下ろせるなかなかの景色でした。冬の澄んだ空気でまた見てみたい景色ですね。

5.山頂から見晴台へ。

みなで持ち寄った食料を食べ、時間が少し遅めのせいか、人が少なくなった山頂でゆっくり休んだあとに下山を開始。今度は雷ノ峰尾根から見晴台を経由し、下社を目指します。

見晴台を目指し下山中、経験者であり、よく一緒に山を登っている @kakub1n が滑落!彼の後ろを歩いていたメンバーの叫びを聞き、何事かと思い目を向けると、急斜面を滑り落ちていく 彼の姿が・・・。

彼の冷静な判断ですぐに木の根を使って身体を止め、なんとかそれ以上の滑落は免れ、無事登山道にリカバリー。怪我もかすり傷程度で済みましたが、肝が冷えた瞬間でした。彼いわく「山側にあった鎖を掴まず、崖よりの道を歩いたところ、木の根に足を取られて滑落した。」とのこと。無事降りられたので笑い話ですが・・・、いわずもがな、その後は全員危険な道にかかるたび無言で集中して歩きました(笑)

メンバー滑落。かすり傷で済みました。

6.無事下山。

滑落以降は特にトラブルもなく、見晴台から下社を経由して無事下山。なんとか全員、無事降りることが出来て何よりでした。

下山後は滑落話を酒の肴に祝杯をあげて帰路へ。いい山でした。お疲れ様でした。

今回の感想・反省点

  • 事前の予想通り、初心者の方も含めてピークアタックチーム全員がコースタイム内で登ることが出来てよかった。この点が何よりも懸案だった。
  • 途中滑落者が発生したことによって、あとの難所で全員の気が引き締まった。滑落者は何度も登山経験がある方だったので、滑落に見舞われたことは意外だった。
  • 結果として、山の良い面・危険な面を参加者が知ることが出来た、という点では非常に有意義な山行だったと思う。
  • 後発者の方に時間をあわせたこともあり、下山のスケジュールが少々遅れてしまったことが反省。遅れなどを加味して、もっと余裕があるスケジュールのほうがよかったかもしれない。
  • あまり面識がない人間同士の登山だったけれど、雰囲気もよく、楽しく終わることが出来て何より。皆さんに感謝。
  • 大人数で登って、大人数で飲み食いするのはとにかく楽しかった。ひとりで難しい山行に挑むのもいいけれど、こういった楽しみもまた格別。
  • 経験者3人で共有装備の配分がしっかり出来てよかった。誰かひとりが大荷物、ということもなかったと思う。
  • 水分は余裕を見て1.5Lを持参してもらった。少し多かったみたいだけど、足りなくなるよりはこれが適正だと思う。保険として持っていった共有の水は使わなかった。

CLとして判断が難しかったこと。

  • 遅れてきた方に関しては、今回はあまり無理をしない形で合流できてよかった。集団の山行に遅れはつきものなので、事前にいくつかパターンをシミュレーション出来ていたので慌てはしなかったけれど、グループを二つにわけて登山をするか、全員の合流を待つかは最後まで判断が揺れた。結果としては待って正解だったと思う。
  • 登れない方が発生した。というのも、予想の範疇ではあったけれど、判断が難しかった。これも後発の件と併せて、山頂組とお散歩組に分けるかで判断が揺れた。登れるメンバー全員が「山頂に挑戦したい」との結論だったので、結果として降りていただく判断をした。ここでいったんは納得していただけてよかったけれど、この可能性については事前にもっと詳しく説明すべきだったかもしれない。
  • 滑落は結果として軽症だったけれど、重症だった場合、難しい判断を迫られたと思う。ロープはあったので確保しながら救助をするなり様子を見て、状況に応じて救助要請、あるいは自力救助を行う必要があった。これもある程度想定はしていたけれど、実際そういう場面に見舞われると、そこまで具体的に考えていたか、という時点で反省する点が多かった。
  • 実は下山したはずの方は、その後単独で登っていらっしゃって、山頂を出発する直前に山頂でお会いした。解散したメンバーが単独で登る。ということに関しては完全に想定外だった。その方とは要所要所、メールや電話で連絡を取り合っていたが、最終的に無事下山出来たとのこと。山頂でお会いした時点で合流するべきか否かを色々考えたけれど、ご本人が別行動のほうがペースが維持しやすそうだったのと、先に行って下さい。とのことだったので、我々はゆっくり降りて可能であれば途中合流する旨を伝えて先行した。

以上、なんだか簡単なトレッキング・・・にしてはトラブル満載だったかもしれません。が、よくもわるくもこれが山。という気もします。

反省点ばかり書き連ねるとなんだかネガティブな印象になってしまうかもしれませんが、すっごい楽しくてお酒の席では「また行こうぜ!」と確認しあえるような山行だったので、懲りもせずまた企画したいと思います。

重ねてになりますが、参加した皆さん、本当にお疲れ様でした!

大山2010.06.12

檜洞丸~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳日帰り縦走 – 単独

檜洞丸に登ってきたついでに、塔ノ岳まで歩いてきました。今までで一番充実し、同時に一番疲れた縦走でした。

2010年5月29日:大山 [山行記録] – ヤマレコ
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-66347.html

2010年6月6日:檜洞丸→蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳日帰り縦走 [山行記録] – ヤマレコ

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-67250.html

早朝4時半に目が覚めてなかなか寝付けなかったので、山に行くことを決意。

パッキングして5時半に家を出て、駅のホームで何処へ行くのか決めました。目的地はツツジが見ごろだという檜洞丸に決定。

8時30分ごろには西丹沢自然教室に到着。よく晴れていて緑が美しい風景に、最高の山行になると確信。

西丹沢自然教室を出発したところ。天気がよく景色が綺麗。

ツツジ新道を登ること2時間足らずで檜洞丸山頂に到着。道中も山頂も、ツツジが見頃ということで登山客はいっぱい。

山頂に近い鎖場では渋滞が発生していましたが、「若い特急の方はどんどん先どうぞ!」という周りの方のお気遣いにより、あまり待たずに通過出来ました。展望はあまりありませんが、緑とツツジがいっぱいで美しい山でした。

緑の川にかかる橋みたい!檜洞丸名物。ちょっと登ったところから一枚。陽があたって新緑が光ってます。

檜洞丸山頂で朝ごはんを食べながら、このあとのルートを思案。ほぼ朝イチのバスに乗れたこと、なかなかのコースタイムで登れたことを鑑みて、蛭ヶ岳から塔ノ岳までの縦走を検討。手持ちのマップでも、時間的にも距離的にもなんとかやれそうだったので、挑戦することに。

まずは神ノ川と臼ヶ岳を経由し、蛭ヶ岳を目指します。この縦走路は少し危険な道もあるものの、総じて静かで、緑や展望に恵まれ、丹沢の奥深さを感じられるようなルートでした。

中間地点の神ノ川乗越。ここまで来たら覚悟を決めるしかない。なんかこういう道好きです。延々と続く沢が美しい。丹沢のこういう景色がすきです。

2時間半ほどかけて蛭ヶ岳へ到着。蛭ヶ岳にアタック中から雲が迫ってきて、残念ながら山頂に着くころには雲の中。展望はあまり望めませんでしたが、念願の蛭ヶ岳初登頂というだけで大満足でした。

山頂は僕を含め7人ほど。皆さん泊まり縦走のようで重装備の方々ばかりでした。

このあたりで、持ってきた水500mlとスポーツ飲料1Lが尽きてきたため、山荘にて500mlずつ補給。丹沢は水の補給がしやすくて安心です。

30分ほどの大休止を挟み、鬼ヶ岩を越え丹沢山、そして塔ノ岳を目指します。若干疲れが見えてきて、少し息苦しさも感じてきたけれど、ここまで来たら戻るも進むも同じことなので、強気にGO。

蛭ヶ岳から丹沢山までは1時間程度。丹沢山から塔ノ岳は既に踏破したことがある道なので、さくさく歩けて50分程度。無事に最後のピークである塔ノ岳に到着しました。
蛭ヶ岳から先は、精神的にも肉体的にも疲れが如実に見えはじめ、ふっと気づくと20分ぐらい無意識で歩いていたりしました。疲れからカメラを構える回数もどんどん減り、時間と体力の配分を考えながら、ひたすら歩く歩く・・・。
見慣れた塔ノ岳に到着するとドッと安心感が出ると同時に、大倉尾根を下るという、最大にして最後の難所が。いつも難なく下る慣れた道ですが、既に度重なる登り下りで足の疲労が蓄積しているため、いつも以上に転倒に気をつけながら下りました。
それでも途中、花立のあたりで足がもつれ、顔から地面に転倒しかけ、肝を冷やしました。なんとか踏みとどまれてよかった・・・。
大倉の富士山が見える松の下から一枚。もうすぐ陽も落ちる。お疲れ様でした。

日暮れも近くなった18時ごろに、無事大倉に下山。登りが2時間ちょっとなのに、下りに1時間50分かかるって一体・・・。ここのコースタイムだけはいつまで経っても変化がないです。

総行程9時間半。登りの累積標高2000m以上。距離は20km以上にも及ぶ、山をはじめて7ヶ月、過去最大の大山行でした。

朝に感じた予感の通り、蛭ヶ岳制覇の目標も果たし日帰りで丹沢を堪能し、最高の山行であることは間違いありませんでしたが、今までで一番リスクもある縦走でもありました。

以下、行程中に感じた感想や、留意したことなどを書きとどめます。

■留意点

  • なるべく大休止を挟み、出来るだけ疲労を次の行程に持ち越さないこと。
  • 転倒・滑落に最も留意し、足の疲れに最大限気を配ること。下りは慎重に下ること。
  • 意識は出来るだけ明瞭に保つこと。そのために炭水化物や糖質の補給を欠かさないこと。
  • 熱中症・脱水症には気を配り、休憩ごとに各症状が現れていないか自己診断。予防もしておくこと。
  • ルートが不明瞭で、少しでも不安を感じたらすぐ引き返すこと。実際に1度誤ったルートを選択してしまったが、すぐに引き返して事なきを得た。
  • とにかく気持ちを切らしたら終わると思って歩いた。ネガティブな気持ちは振り切ること。

■感想・反省点

  • 自分の時速を把握しておくことはとても重要。単独行が多く、いつも時間を気にしながら歩いているため、今回も極めて正確に計画が出来た。
  • 今回のルートは、無雪状態・日が長い、という条件が揃ったからこそ取れたルート。冬季は僕の実力ではかなり難しい。
  • 疲労を感じはじめてから、どれぐらいの距離・高さを、どの程度のペースで歩けるのかがよくわかった。ペースを維持すればいくらでも歩けるというのもわかったけれど、溜まった疲れの分だけ下りのリスクも増すことを実感した。
  • 途中、写真を撮るという行為をはさむことは意識を断たないためにも重要。ふと気づくと暫く適当に歩いていたことに気付き、道迷いとか転倒とかしていたら・・・と思いヒヤッとした。
  • どれだけ意識していても、疲れると意識が配れなくなってくる。今回も丹沢山から先は、鹿の角が落ちているかどうかなんて意識出来ないレベルにまで疲れが達していた。
  • 今回は、一週間トレーニングをせずに筋肉痛が全く無かったベストコンディションだったこと。テンションが高く気持ちが切れなかったこと。ピークごとに山荘があり、補給や宿泊が容易であること。という要素が成功に繋がった。他の状況・山では同じように行かないことを肝に銘じるべき。
  • いつも使わないので飴を持って行かなかったけれど、これぐらいの行程になると欲しくなる。あったほうがいい。
  • 夏季ということで、防寒やアイゼンなどの用意も必要ないし、調理具も持って行かず、レインウェアも最低限に留めたため荷物がかなり軽かったのも、これだけ歩けた要因だったと思う。
  • 10時間歩く場合、水は4リットルぐらいは欲しい。食事は3休止分+非常食があれば十分。
  • 気をつけていたけれど、転倒しかけたことは本当に危なかった。こればかりは、これからもより一層留意すべき。

以上備忘録として。

次は同じルートを秋に歩きたいですね。

ちなみに来週は大山、再来週は大山へ行ってきます。ぼちぼち7月を迎え、富士の山開きも射程距離に入ってくるので、準備をはじめなければ!

おつかれさまでした。

丹沢:檜洞丸→塔ノ岳縦走2010.06.06